バーナム効果で気になるあの人と急接近!?
更新:2015年4月24日 |
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あなたはどんな人がタイプですか?と聞かれた時どんな人がタイプと答えますか?人それぞれで、答えもそれぞれになるでしょうが、「私のことを理解してくれてる人」や「私のことをわかってくれる人」と答える人も多いのではないでしょうか?
今回はちょっとしたことで相手から「私の理解者だ!」と思ってもらえる恋愛テクニック「バーナム効果」についてご紹介します。
バーナム効果ってなに?
思い込みの心理
バーナム効果とは1956年アメリカの心理学者ポール・ミール氏が名付けたと言われています。また、同国の心理学者バートラム・フォア氏の実験をもとにフォアラー効果とも呼ばれています。
具体的にバーナム効果とは「人は誰にでも当てはまる曖昧で漠然とした言葉や文章をあたかも自分だけに当てはまってると思い込んでしまう心理現象」を指します。
バートラム・フォア氏の実験
フォア実験
もう少し分かりやすく、バートラム・フォア氏の実験を紹介します。フォア氏は学生たちに性格について心理テストを行い、その結果に基づく分析と称し下の文をテストに参加した全生徒に配布しました。
- あなたは他人から慕われたい、褒められたいと考えているが、それにかかわらず自分を自分で批判する傾向である。
- あなたは弱みを持っているときでも、それを普段は克服することができまる。また克服しようと努力している。
- あなたは、まだ使われていない能力や才能を沢山持っている。
- 表向きは規律・礼儀正しく自己抑制が出来ますが、内心では落ち込んだり、不安になる傾向がある。
- これで正しかったのか!?と自身の行動や発言に疑問を持つときがある。
- あなたはある程度の変化や多様性を好み、制約が生じた時や限界に達したときには不満を抱く。
- あなたは独自の信念や考えを持っており、それを誇りに思ってます。また納得できる理由もない人の意見を聞き入れることはほとんどない。
- あなたは人に自分のことをさらけ出しすぎるのは、あまり賢い選択ではないことに気付いている。
- あなたは社交性があり、ほどよく愛想が良いときもありますが、その一方、内向的で用心深く遠慮がちなときも多々ある。
- あなたの夢や希望にはやや非現実的なものもある。
その後、フォア氏は学生達に分析結果がどれくらいあてはまったのか0~5段階の評価でアンケートを実施しました。実施した結果、平均4.26点もあてはまったと言う結果が出たと発表しています。
このように誰にでも当てはまるような答えや質問を行うことで、自分だけに当てはまると信じこんでしまう心理現象をバーナム効果と言います。
バーナム効果を使って気になるあの人に近づこう!
理解者だと思わせる。
基本的に人は自分を理解してくれる人や共感してくれる人に好意を抱きます。
例えば気になる相手に「いつも元気に振舞ってるあなただけど、ふと寂しい顔をたまに見せるんだよね。もし何かあるなら話聞くからね!」と伝えてあげてください。相手はよく私のこと見てくれてるんだな。と親近感を芽生えさせます。
よくよく考えると大した発言ではない事が分かると思います。普通の人でしたら友達と遊んでる時は元気ですし、ふと疲れるときもあります。また誰しも何らかの悩みは持っているものです。悩みがない人なんていません。当たり前のことを言ってるだけなんです。当たり前のことを言ってるだけで、相手との距離が縮まるのです。
例え「そんな事ないよ。」と言われても、「そっか、そんな風に見えたから。もし、そんな時があったら、いつでも話聞くからね!」と返してあげてください。どちらにせよ、マイナスのイメージを与えることはありません。
また「なんだかんだ言って、いつも周りに優しい気遣いをしてるよね!」なんて言うのもバーナム効果の1つでしょう。普通の人なら、それなりに周りに気を使って生きています。
相手も悪い気はしませんし、「理解してくれてる。」と思ってくれるでしょう。
バーナム効果は異性だけではなく、同性にももちろん、上司や部下、取引先のお客様にも使えるテクニックです。
理解や共感を得る事で相手はあなたのことを信頼し、2人の距離がグッと近づきます。
まとめ
気になる人との距離を近づかせる為にはバーナム効果を使おう!
誰にでも当てはまる前向きな発言を心掛けて下さい。また、バーナム効果を知ってる人に多用すると逆に信頼を失ってしまう可能性もあるので、多用は厳禁です。